パソコンで表示させる! 50円オシロスコープの制作
とりあえず作成した50円のオシロスコープの動画です。 たったの50円程度で作成できます。 波形は実験用の周波数を可変できる発振装置を自作しています。 後に紹介してますのでどうぞ。 電子工作や医療機器の修理を進めていると、発振周波数や電圧波形を確認したい時があります。 そこで活躍するのはオシロスコープというものです。

パソコンでオシロスコープ
どうやって超安価なオシロスコープを作成するのかというと、パソコンのライン入力を利用します。 ライン入力やマイク入力ラインは人間の可聴領域を全域にカバーできるだけのスペックがあります。 ここで、復習ですが人間の可聴領域は20Hzー20kHzです。 この20ー20kHz前後の交流成分ならなんとたった50円でオシロスコープが実現します。 利用するにはPCのライン入力をオシロに変身させるソフトウェアが必要です。 実はこれもフリーソフトで入手できます。 ソフトはその名も”ハンディオシロスコープ”といいパソコンに備わっているA/D変換器を利用して16bitの分解能で、48kHzのサンプリング速度を持っているそうです。 要は高機能であるという事です。PCオシロで準備するもの
実はフリーソフトをダウンロードして計測したい対象の電圧をライン入力に入力すれば測定可能なのですが、それでは微小な信号などがインピーダンスの問題で計測できなかったり、過大な電圧が意図せず入力されるとパソコンが死んでしまいます。 それを防ぐ為にバッファー回路というものが必要です。 バッファー回路というものはオペアンプで制作が可能で、しかもすごく簡単です。 臨床工学技士の皆さんなら知っているオペアンプの増幅度が1倍の非反転増幅回路です。 別名をボルテージフォロワといい入力インピーダンスを増大させてくれます。 要するに微小な信号でも検出が可能になるという事です。 これがボルテージフォロワだ!!簡単でしょ?
イメージと回路構成について
測定イメージはこんな感じ↓

完成!!
実際の組み立てはおしゃれなケースに入れて、2ch分の回路構成にはしているものの、2ch使うのは希と判断して、1ch仕様にしました(ワニ口を1セットしかつけていない)。


周波数可変 オペアンプ 発振回路について
実験で利用したのはLM358Nを利用した周波数可変装置も別途作成しました。 結構簡単なのに意外とこれが役にたちます。 おおよそ40Hzから5kHzを可変できます。じつはこちらの周波数可変発振装置も便利なものだったりするので、回路図を載せておきます。”オペアンプを利用した周波数可変 発振回路 LM358Nを利用”
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古い記事へのコメントですみません。
通りすがりの勉強中の素人なのですが、上記の「PCでオシロの為のバッファ回路」の回路図のOpeAmpの1段目なのですが、回路はこれで合っているのでしょうか。1段目のOpeAmpの入力信号と出力信号がショートされているので、素通しです。出力からマイナス入力への接続(1pin→3pinではなく、1pin→2pin)の間違いではないでしょうか。OpeAmp1段目がVoltageFollowerになっていないような気がしますが、、。間違っていたらごめんなさい。
その通りですね。製図ミスです。
前段のバッファ回路は出力の2番ピンからマイナスピンの2番ピンにフィードバックがかかります。
その通りです。