皆様、ステップ3 までようこそ
いよいよ何か工作物を作るのですが、まずは簡単なものがbestです。
まぁ何でもいいんです。
私の場合は、はじめはキットは買いませんでした。
何を作ったかというと、昔の携帯電話の充電器を利用したLEDランプです。
私、じつはLEDランプなんて(簡単なものなんて・・)って始めは思ってたんですが、作ってみるとLEDに流す電流計算や電圧の事とか色々考えたりして、そしてLEDが光った時の感動・・自分がハンダしてそれが間違いなく、正常に光る喜び・・ 今でも思いだします。
私の経験上の話でしたが、簡単なものから初めて少しずつ原理や動作を覚えていくほうが感動と知識UPにつながる事でしょう。
今回、初心者入門用として私が選んだのは秋月電子通称から売られている、ラジオキットを選びました。
2023年現在このキットは秋月で取り扱いがなくてっていまいた・・・
残念ですが、簡単な回路で必要な部品さえ手に入れば自作できますので是非作成してみてください。
他にも原理的に簡単で安価なキットを探してみました。買ってはいませんが、原理的に想像できて勉強になりそうなものを載せてみました。↓
ゲルマニウムラジオキットを作ろう
これが秋月が販売しているゲルマニウムラジオCrystal Radio 2PK2300です 説明書はこちら⬇ http://akizukidenshi.com/download/ds/aviosys/2pk2300_k23_crystal_radio.pdf
これの凄いとこは原理的にはかなり単純で簡単なわりに、ラジオの基礎が学べかつ電池が不要で、えっなんでって?いう感動が得られます。
間違いなくおすすめです。
私ラジオ少年ではありませんが、このキットのおかけで自作でコイルを手巻きして新たにゲルマニウムラジオを2つも作ってしまったぐらいです。
それでは回路説明いきましょう。
取扱説明書に書いてある回路を拝借します。
まずアンテナから入って来た一定の周波数で振幅をもった電波、これがAMですね。 これが(a)でVC1(可変コンデンサ)とL1(コイル)で周波数のバンドを選択します。
LCの並列共振回路ですね。 詳しくは難しいので調べてください。
そしてLC並列回路でパスされた電波は(b)ダイオードへ向かい、プラス成分だけパスされます。
ダイオードの特性ですね。
このダイオードがミソなんですが、普通のダイオードだと順方向電圧が0.6V程度あり、アンテナから入って来た微弱な電圧では通常のダイオードを通過できません。
ですので順方向電圧の低いショットキーバリアダイオードになっているんです。
そして(C)で高周波成分のみ除去されて音の強弱としてクリスタルイヤホンからAMラジオのオールナイト日本が聞こえてくるわけです。
原理はざっくりわかったところで、工作に移りましょう。
工作はいたって簡単です。
決まった所に部品をブッサしてハンダしていくだけです。
できましたか? さぁこんどはAMラジオがしっかり聞こえるか聞いてみましょう。
聞き方は、クリスタルイヤホンを耳にブッサして半固定コンデンサを回して、チューニングをするだけです。
シーン・・・・・・
聞こえなかったでしょう? あわわわ・・・・
聞こえた人もいるでしょうが、
ほとんどの人は、家の中で聞いてません?
それでじゃー聞こえません。
でも心配無用で〜す。
聞こえない=受信がうまくいかないのには理由があります。 その原因はアンテナが悪いのです。
このキットは電源なしで動くので(増幅とかしてない)単純に電波の電磁エネルギーを音に変換してクリスタルイヤホンが鳴るんです。
ですから、入ってくる電磁エネルギーが高くないといけない➡入り口のアンテナがしっかりしていないとうまくいかないという事です。
ここでアンテナの事も少し触れます。
皆さん、アンテナって決まった長さがあるのしってました? テレビのアンテナもしかり、ラジオのアンテナだって例外じゃありません。
本当は受信したい電波の1波長分の長さがアンテナとして良いわけなんですが・・ AM放送帯の1000kHzといった周波数の波長は 波長λ=C(光りの速度)/f(周波数)ですのでおおよそ1波形300mくらの波長があります。
アンテナはその波長1つ分や1/2分、1/4分、1/6分と短くして作ってるんですよ。
なのでAM放送のアンテナは長いものが有利!!これ鉄板です。
ですので、このゲルマニウムラジオも、アンテナかアースを長い金属の物に接触させてみましょう。 おすすめは水道の金属部分です。
ちなみにベランダからこのキットを出して、アース線を水道管の金属部分に繋いでいます。 赤いワニグチクリップの先が水道管につながっています。 電池ががないのにこれでAM放送が聞こえるなんて驚きです。 半固定コンデンサでチューニングすると、3曲くらいの放送局を受信できました。 なかなか使えます。
皆さんもぜひ作ってみてください。