Covid-19 3Dプリンターによるフェイスシールドの比較について

はじめに

全世界でcovid-19による感染症が猛威をふるっている今日この頃、3Dプリンターによって個人防護具であるフェイスシールドを作成して無償配布したり、3Dプリンターさえもっていれば個人でフェイスシールドを作成できるといった取り組みが全世界でおこなわれています。

そんな3Dプリンターで作成されたフェイスシールドですが、設計データが結構乱立されてどれが使い勝手がよいのか?どれを選択すると間違いがないか?がいまいちわかりません。

無償で善意で提供されるものがほとんですが、使いにくいものはねぇ・・・

タダであってもやっぱり使用感・使い勝手が良いものが欲しいというのが人間の欲求です。

今回は現在無償でデータを提供されているフェイスシールドを実際に印刷し、装着・使用感と性能を評価してみます。

現在公開されているフェイスシールドのデータ

まず、フェイスシールドを3Dプリンターで印刷できるデータを無料提供している企業・団体・個人は結構無数にあります。

今回は、そんな中でも結構有名どころでSNSやネットで公表し、データの無償提供をしているものを選びました。

3Dプリンターフェイスシールドデータ

以下に有名どころ?の3Dプリンターフェイスシールドを記し、データをダウンロードできるリンクを貼っております。

 大阪大学大学院医学系研究科の中島清一特任教授(常勤)、室崎修招へい教員(次世代内視鏡治療学共同研究講座)らは、メガネフレーム制作の企業と協力し、わずか3日で身近にあるクリアファイルを用いた安価なフェイスシールドを開発し、本年4月2日からフレーム部分の3DデータをWebで無料公開しています。http://www.project-engine.org/faceshield.html
 特徴はクリアファイルを用いるという身近にあるものを使って作るフェイスシールドです。
 また、クラウドファンディングでたくさん作って全国の病院に配ってるようです。

 

 神奈川大学経営学部の道用大介准教授は、3Dプリンタを用いてフェイスシールドの制作に取り組んだ結果、身近にあるクリアファイルと3Dプリンタでまとめ作りできるデータを公開しています。

 栃木県にある印刷会社である株式会社宮本が作成しているフェイスシールドです。ものは実際に売られている商品でもあります。特徴はフレームが全面を覆わないので、化粧や髪を直す必要がないとのこと。期待大です。

 

 武蔵野赤十字病院が自施設で使用する為に作成したデータです。当初は自施設で使用するフレームが少ない事ことからデータを公開し、武蔵野赤十字病院に送付してもらう目的によりデータ公開がなされました。
 5/20の段階でフェイスシールドが目標以上集まったようで受け入れをストップしています。

     

     

    3Dデータの注意点

    ちょっと検索しただけで日本、海外とまぁ結構無償で3Dプリントデータを公開しているところがでてきます。

    すべてに言える事ですが無償では提供していいますが、データを元に印刷したものを販売したりする商用目的でのデータ使用は許可されていません。

    あくまで個人でプリントして使用したり無償提供したりする目的でデータ提供がなされています。

    実際のプリントと使用感について

    阪大フェイスシールド

     阪大3Dプリントフェイスシールドでホームページからダウンロードできるタイプは7種ですが、実際に阪大が作成したタイプは3種のようです。

    3種ともプリント時間は設定にもよりますが1時間30分から2時間30分程度かかります。

     阪大フェイスシールドの特徴はクリアファイルを用いる事ですが、正直にいって実用では使えない代物です。

    はっきり言って使えません。

    まずタイプ1.0ですが、シールドがしっかり止まりませんし、途中でとれます。

    他のタイプでクリップで止めるタイプやホッチキスで止めるタイプもありますがいちいち着けるのに煩雑でした。

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     さらにクリアファイルは透明度に限界があるし(透明度の高いクリアファイルでも)、阪大のうりである下方からの飛沫を防ぐというのも、空気の流れを遮断し息苦しい・見えない・曇る・先端が尖ってる・真ん中の線が気にある全く使えない!!です。

     フェイスシールドは一度つけたらPPEを脱ぐまでずっと付けっ放しという事を理解していないようです。

     さらに笑えるのが、クラウドファウンディングで数百万円を集めてゴミを全国の病院に配っているようですが多分使ってるとこは皆無でしょう。(予想)

     医療従事者に使用感を聞いてから行動に移した方がよかったように思うし、そうしていたにも関わらず、ABSやPLA(素材)のゴミを全国にばらまく事になったのは、大学研究室の周りのにはイエスマンしかいなかったのかな?と疑ってしまいます。

     私の私見での総評としては阪大フェイスシールドは0点です。ずぶの素人レベルです

     

    神奈川大学フェイスシールド

    神奈川大学経営学部の道用大介准教授の作ったファイスシールドの特徴は頭部とシールドとの間に空間をもうけている点です。

    非常にこの空間が良くてシールドとの圧迫感が軽減されています。

    クリアシートは透明度の高いOHPシートはアクリルシートなどを用いて穴あけパンチで穴を開けシールドに固定するというシンプル構造です。

    これは使えます。

     

    評価点数は非常に高く90点です。

     

    株式会社宮本ファイスシールド

     株式会社宮本が作成しているフェイスシールドの特徴はフレームが全面を覆わないので、化粧や髪を直す必要がないとのこと。

    実際にプリントしてみました。↓

    シールド単体で頭につけてみたら結構フィットして良い感じです。

    試しにA3のクリアシートを取り付けてみました。

    感想は顔全面にシートやシールド部分があたらないので、化粧や髪型が崩れないといううりはわかります。

    一つだけ欠点はというとやや前後に長い構造でフィット力が足らず下方にずれてしまうと言う点が唯一デメリットでしょう。

    評価点数は85点!!

     

    武蔵野赤十字病院フェイスシールド

     ここのフェイスシールドは神奈川大学のフェイスシールドの形と装着方法が非常によく似ています。

    しかし決定的に違うところがシールドを固定する部分が頭部に固定するシールド本体とは分離して顔とシールドとのクリアランスがしっかり取られている事です。

    https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2005/08/news031.htmlより

     

    プリントした実物は↓

    このサイドに長くつきでたシールド固定のブレードが顔全面とシールドとのクリアランスをとってくれて曇りにくく息苦しさを半減させてくれます。

    実際に私もこれを一時期使用していました。

    じつは上記写真の武蔵野赤十字病院フェイスシールドデータを少し改変して全面部のブレードを軽量化しています。

    評価点数は95点で最高点です。

    おわりに

    まだまだ無償でデータを作成され無償データ提供を行っているところは複数ありますが、今回は比較的有名ですぐにデータをダウンロードできるところをご紹介しました。

    あくまで評価は私の私見に基づいていますので、個人によっては評価は変わると思います。

    ぜひ3Dプリンターをお持ちもしくはプリントできる環境が周りにあるかたは上記サイトよりデータをダウンロードし(阪大以外)実際にフェイスシールドを試してみてはいかがでしょうか?

     

     

    それではさようなら。。。covid-19の第2波、第3波をのりきりましょう。

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