修理に使う接着剤の種類と素材

修理に使う接着剤の種類と素材

医療機器に限らず一般電化製品、おもちゃなどの故障の原因で最も多いのは落下による外装、内部の割れや部品の脱落です。

一般的には、修理に出したり新しい部品と取り替えて元に戻すわけですが、ちょっとした部品の外れなど機能的に問題ない部品の割れや脱落に関しては手持ちの接着剤でチャチャっとくっつけてしまう事もあるかと思います。

しかし、中には瞬間接着剤でも接着できない素材があったり、うまくいかない場合があります。

また電子工作をおこなう場合にもケースの加工や付属品の接着にボンドは欠かせないものです。

 

今回は機能的に問題がない場合の外装の部品取れや割れなどの故障時に役立つ、素材と接着剤の特色についてこれさえ知っていれば役に立つ事を説明します。

 

アロンアルファ

 

アロンアルファはシアノアクリル系の接着剤でわずかな水分と反応しほとんどの場合、数秒で接着します。種類は流動性(粘つかない)の高いものと、流れ難いゼリー状のものがあります、接着する状況で使い分けして下さい。接着面が平らな場合は威力を発揮しますが、凹凸がある面では威力を発揮しません、また、接着面に大量に塗布しますと、白くボロボロになり接着することが出来ません。

用途材料・・・硬質な材料に向いてます・・ガラス・金属・陶磁器等

特徴・・・接着時間が短く、仮止め的な使用には便利です、また引張りには強いですがひねりには弱いです。皮膚に良く付きます、危険ですので十分に注意を払い使用して下さい。

注意点は接着できないものがあります。

それは

ポリエチレン

ポリプロピレン

シリコーン

フッ素系の樹脂

PET樹脂

 

接着はできるけどひび割れや溶けたり、曇ったりする事がある素材が

アクリル

ポリカーボネート

ポリスチレン

などです。

最近ですと上記使えない素材も接着できるアロンアルファプラスチック用なるものも販売されています。

ぜひご参考までに

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ゴム系の接着剤:G17

万能接着剤として有名で、見た事がある人が大半だと思います。

正確にはクロロプレンゴム系溶剤形接着剤と言ってなんでも接着できます

ただボンドを柔らかくジェル状にする溶剤に芳香族、ケトン系、エステル系、ヘキサンなどが使われている為ツイーン鼻にきます。大量に使えば換気には注意ですね。

接着のイメージはガチッと接着という感じではなく、間にゴムの樹脂を挟んで粘性で接着しているというイメージ。

ネバーイゴムで柔軟性がり、多用途ですが硬い素材同士の接着には不向きです。

 

 

木工用ボンド

こちらのボンドも有名です。

じつはこのボンド、正式には酢酸ビニル樹脂エマルジョンといいます。

酢酸ビニル樹脂は、水に溶けないので、水の中では、微細な粒子を形成しています。(乳化、エマルジョンの状態といいます)この粒子に光が当たると、光はさまざまな方向に反射(乱反射といいます)します。

この乱反射によって、物質は白く見えます。それが、牛乳の白さと同様に木工用ボンドが白い理由だったのです。

もともと水と混合されたボンドなので、水で薄めて使う事もでき木工品や紙、布製品の接着に向いています。

 

 

グルーガン(ホットボンド)

熱(80-100℃)をかけて融かして接着させる接着剤。

材質としては、エチレン酢酸ビニル(EVA)のような熱可塑性プラスチック(熱で柔らかくなる)が使われています。硬化が早く、溶剤を使っていないのが特徴ですが加熱中は絶えず気化し続けるので、換気しなければなりません。

熱で溶かし冷やして固めるため、温度が高くなる場所には不向きで、発泡スチロール等熱で融解する物には使うことができません。

また、ツルツルした面に使用すると十分な接着力が得られないことがあるのが特徴といえます。

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